読書日記9 「赤目四十八瀧心中未遂」車谷長吉

 

赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂

 

 レビューが下手なのは、まぁ読んでいただけたらわかる、ということでだ。

とにかく、まぁ、読んで欲しい。

最高だと思ったのだけを上げている。

これは、すさまじい。車谷長吉、集めよう。

サドマゾ概論

あなたはSですか?Mですか?

こんな質問をされたことがあるだろうか?

至ってノーマルだ。そんな風に答えるやつは居るんだろうが頭の中は空っぽ。

俺の人生において、エスか、エムか、はものすごく重要なことだ。どっちが支配されてて、どっちが支配してるか。それが俺にとってとてつもなく大切なことだ。

金を貯めて本意気でSMに通いたい。これだけ精神論を徹底して追求しながらも、まだ通ってないのだ。俺はクソだ。

少なくとも、俺のサドマゾは人より洞察に優れててヤバい。性癖なんてものではないし、精神論だ。射精の快楽なんてオマケみたいなもんだ。

サドマゾは奥が深い。SかMか?虫酸が走る。勝手にやってろ。

さて、まずは第一段階、気付きについて書きたい。

 

その1、SとM、どっちがその場を支配しているか

 

脳みその足りないやつはこう答える。エス

そんなやつはソープにでも行ってろ。手錠をかけて愛しの彼女とクソソフトエスエムやって喜んでろ。

答えは、エムだ。何故か?ここまでは松本人志が語ってたのを後に知ったが、俺もそれを見る前から気づいていた。

エスは、エムなしに成立しない。エムは、エスなしでも成立する。

エスはエムに行動を求める。エムはエス服従する。

エムの行動についてエスは喜ばされている。エムの手中にある。エムはエスが喜ぼうが喜ばまいが何の関係もない。自分の欲望に忠実だ。

エスはエムを喜ばせているのだ。いじめている、のではない。

エムが何の行動もとらないとすると、エスはおいてけぼりなのだ。

 

 

その2、サドマゾは陰陽マークである

 

露出狂を例に考えてみた。

半ば強制的に相手を嫌がらせる➡相手が嫌がる

この段階ではエスと呼べる。

しかし、女の悲鳴に喜ぶのだ、つまりは被虐的な快楽、エムである。

エスとエムが渾身一体で身を揺すぶる。スピードボールだ、アッパーとダウナー。酒を飲むとタバコが吸いたくなるように、エスがエムを加速し、エム主体で一旦エスになることで自己嫌悪に陥り、その自己嫌悪と悲鳴がエムを喜ばせるのだ。

 

 

その3、転覆を狙う真のサド

 

まずは真のサドが似非のサドの相手の下に出る、エムになることでエスの相手に負けておき、似非のサドを有頂天にさせ、似非のサドを真のサドの上に立たせる。

頃合いを見計り、似非のサドを徐々に責めていく。

似非のサドのプライドをズタズタにしてから上に立つことで、位の違いを圧倒的に見せつけることが出来る。真のサドは、他のサドをエムに変えてしまうことで快楽を得るのだ。

これは仕事場においてなど言えそうだ。

年下の先輩なんていい例だろう。後輩だったのに、後輩だった頃の先輩を顎で使う。

これが真のサドについてを一番的確に表しているだろう。

 

 

その4、真のサドを考えると孤高のマゾに行き着く

 

真のサドになり、似非のサドのプライドをズタズタにすることによる申し訳のなさ。相手を申し訳なく思うことによって生まれる、自分のしたことへの後悔になり得る。

その後悔要素を被虐的な妄想に置き換えるのが孤高のマゾだ。

簡単に言えば、そんなことしていると友達がいなくなる。友達を傷つけるからだ。その傷つけたことを気持ちよく思うのだ。

 

 

以上、考えられるところで4までは考えた。

あくまですべて実体験とはかけ離れている。俺の実体験はあまりにマゾ的すぎた。どれもこれも似たり寄ったりで退屈だった。性と結び付いた途端にSMはつまらなくなる。

多分、ラブホで働いていたときに鞭打ちの強烈な音に歓喜の歌を歌っていたサラリーマンは、俺のこの理論なんて鼻で笑うだろう。

金と対価に日夜芸術、鞭と言う指揮を振りサラリーマンのおっさんを歌わせるS嬢は、俺のこの理論なんて鼻で笑うだろう。

俺はいつか金を貯めて本物を経験したい。両方を。素人とやるのなんて何の意味もない。プロに絶対服従と言う普段とかけ離れた自己に気づくエムになるか、キャラを作り上げ、自分と離れるエスになるか。

勿論俺は両方をやったみたい。

射精無用の、人間の悪意が作り上げた、性的行為とかけ離れた精神的な、本物のエスエムを、感じてみたい。

 

 

 

 

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世界で一番綺麗な女

静電気がハジけて会うだけで呼吸の荒さと脈拍のスピードとヘモグロビンの減少を促し、ただ俺の隣でたこ焼き食ってるだけ、ただそれだけで幸せを感じられるような女と、出会ったことあるか?

そうか、今そんな女と居る?失せろ。嘘やろ。そんな女、持って30分が限度だ。俺は、あった、だ。

そんな最高な女、体も顔も桁外れの最高の女には、俺は大抵いい風に使われるだけだ。

今年の夏は女の子と遊ぶ予定がそれなりにある。冴えない高校生の俺に言えば、人生に、未来に希望を持ってリストカットも辞めやがるだろう。

でも、誰一人として俺をプールには誘わない。みんな俺が人混みが嫌いなのもご存知。

でもその女なら?

挑発するような身ぶり、服装、化粧、なにもかも俺と正反対、なのに趣味は似ている。

そいつは俺を海に誘った。結局行かなかった。いや、行けなかった。俺が嫌がろうか何の関係もない、自己中心的って最高だよな。

激烈な思い出を刻み込んだ半年、全く会話がなくなって2ヶ月。

毎日退屈で仕方ない。

どこか一日でいい。クソほど刺激的な女はいないのか?

でもそんな女に出会ってしまえば、次の日にはぽっかり穴が開いて、また退屈な毎日だ。

幸せは一瞬で、不幸、孤独永遠分を支払っても釣りが来るほどに美しい。

あんな女、出会ったことがないし、これから先も出会わないだろう。

ちょっと頭のイカれた、退屈凌ぎ、鬱病を悪化させてくれる最高の女に、あと人生で何回出会えるか。

街を歩いても何処にもそんなやつは落ちてない。

最高の女とは絶対に付き合えない。自分のものになると美しくなくなるから。誰かのやつだから美しい。手に入らないからいつまでも欲しい。退屈しのぎになっても満たされない。最低で最高で最悪な気分が永遠に続く。

浮いて、受かれて、乗って、寄りかかられて

汚くて、綺麗で、超越してて、美しい。

想像なんか、夢なんか、アイドルなんかゴミだ。リアルで質感も体温も美しい、周りが輝きだして一つ一つの言葉を丁寧に聞き分けたくなる。

素っぴんだろうが光輝いている、どんな服だろうがヤバいほど似合ってる。

あんな女に首を絞めて殺されたいが、望んだことを却下するのが得意だから無理な話だ。

俺がタバコを吸って、WILKINSONの炭酸水を飲んで、風呂に入って、猫を撫でたり飯を食ったり音楽を聴いてるこんな瞬間にも、どこかで最高の女が火花を散らしてる。

生きていてくれるだけで金を払いたくなるような最高で、俺の気持ちなんかなにも考えずに傷つけてくれる女は、今も誰かを地獄に突き落として笑ってるだろう。

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この世の終わりみたいな気分

昼過ぎに起きて、タバコも吸わず、うんざりした気分で文庫本の下巻を読み始める。

上巻の、俺との共通点みたいなのも隔離されて別の人間に変わった主人公を読み始める。

的確に俺のことを表現しようとする人がいる。みんな大体当たってるが、違和感は拭えない。

お前ってこんなこと考えてんだろ?と言われると虫酸が走る。

共感も同情も必要ない、むしろ打ちのめされたい。

「そのまま書いても伝わらない。なんかこう、俯瞰して、客観的に、悲劇をユーモアにするのが一番伝えやすいよな。」

こう言われたことを思い出す。

みんなはこういうだろう。

「何か人生に希望が必要だ。」

いや、俺は何か人生に絶望が必要だと思う。

すっかりうんざりさせられるどん詰まりに差し掛からない限り、人は自分の着眼点であるとか、思考回路をまず変えようとはしない。

だから俺は絶望したかったが、まぁどいつもこいつもさせてくれないやつばっかりだ。みんな俺を楽しませようとする。

もうここ2年正気を保ててるが、頭のなかは爆発しそうなのが永遠に続いてる。爆発してしまいたい。そのためには起爆剤が必要だ。

俺はタバコを巻いて吸った。ドミンゴのブラック、湿気てて不味い。

甘いドーナツでも食おう。近所のスーパーにいって、分相応に、今日の昼飯は880円のアメリカ産肩ロースステーキを半分食べる。

絶望的な気分なのに先行きは希望に満ち溢れてる。こんなとき、何て言えばいい?誰に?

 

言葉の面白さ

有名な面白さを感じる言葉として、道路、とロード、がある。

両方同じ意味だ。

Godを反対から読むとDog、も有名だろう。

将来の"夢"、と寝るときに見る"夢"、も英語で両方Dreamなのも興味深い。

俺の好きな単語のひとつにFixがある。

この単語の意味を辞書で調べると、固定する、動かないようにする、取り付ける、据える、などを意味すると出る。

シドヴィシャスと言えばヘロインをやりまくって早死にしたミュージシャンだ。

ピストルズのツアー中、ドラッグ中毒を見かねたジョンライドンがドラッグを辞めさせるよう監視していたところ、ライヴ中、荒れたシドが胸に「Gimme a Fix」と彫ったらしい。

隠語に意訳すると「一発くれ」だそうだ。ドラッグをやらせろ、みたいな意味になる。

だが、直訳するとじっとさせてくれ、だ。少し意訳になるが、落ち着かせてくれ、だ。

ヘロインを打ってこのイライラから解放されたい、って意味を取るのが普通なんだろうが、俺には「ヘロインなんて本当はやめたいんだ。」に見える。

Fix、落ち着かせてくれ、(ドラッグをキメることで)暴れさせてくれ。矛盾した二つの要素を感じる。俺はこの矛盾が好きで好きで仕方ない。

Gimme a Fix、つまり、落ち着かない状態が俺にとって落ち着いてるんだ。とか、無理矢理俺を固定して全うにしてくれ、とか、そんな意味に見えてきてすごく切なくなる。

俺はFixと言う言葉がものすごく好きだ。

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愛猫ロンの哲学

俺は眠れず、なにも書けず、イライラしてロートレアモンの詩をネットで読んでいた。

喉が乾いたから、ちょうど起きてきた彼女と自販機にお茶を買いにいこうとおもった。

ロンは飼っている猫だ。

彼女がトイレに行くだけでさみしがり、階段のところまで見に来ている。彼女が戻ると喜ぶ。

やたらと泣きわめく。餌をやったら黙る。

自販機から帰ってくるとロンは俺たちを階段のヘリで待っていた。

寂しそうな顔をしていたので撫でると部屋の隅に行った。

部屋の隅に行ったロンに「こっちおいで。」と言う俺に彼女は言った。

「猫ってな、呼ばれてもこやんやろ、どうでもよくなったときに来るやろ、そういや呼ばれてたな、と思ってくるねんて。」

俺は思った。彼女に話し出した。

「猫は二元論の世界で生きてると思うねん。」

「二元論ってなに?」

「快、不快、しかないこと。さみしいからかまってほしい、だから体を擦り寄せてくる。さみしくないから黙っててほしい。だから今、俺らのとこに来てないねん。ようするに真ん中がないと思うねんな。嫌、か、嫌じゃない、か。」

ロンは立ち上がって、部屋の隅と俺がいる場所の真ん中に座った。

「なんや、二元論に反対するんか?」

「みゃあ。」

「ロン、言葉わかってるんちゃうか。おい、ロン、二元論に反対するんか?」

「みゃあ。」

「言葉わかってるんか?」

「…」

「二元論には反対やねんな?」

「みゃあ。」

彼女と二人で笑った。

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読書日記8 花村萬月 「百万遍青の時代」

 

百万遍 青の時代〈上〉 (新潮文庫)

百万遍 青の時代〈上〉 (新潮文庫)

 

 

 

百万遍 青の時代〈下〉 (新潮文庫)

百万遍 青の時代〈下〉 (新潮文庫)

 

 俺は、大抵小説を最後まで読まない。

この小説は最後まで読みたいと思う。

俺はブコウスキーが好きだ。鋭い、重要な一文を読めれば満足だ。

ブコウスキーも花村も、常に重要の連続で、詩的で、最高に憂鬱で、勇気付けられる。

ニュージーランド帰国事件pt.2

日光が俺を攻撃してくる。

「誰よりも速くなりたい」

阿部薫の他の詩はどこに隠されている?

 

美術館、本屋、海辺、路上のミュージシャンだけが慰めだった。家に帰ればホストに心配され、限界だった。話す気にもなれない。

「ファンタは?ココアは?」

「No thank you」

俺はひたすら女の子に電話し続けた。学校に行き、眠り、授業が終わると日本食料理で食う。中国人の作る日本食。

カツカレーを頼むと、カツにカレーソースがかかったものだった。出てくるまで50分かかった。豚を殺すのに難儀したんだろう、そのわりに味は最低だった。

スケボーに乗るガキ、スプレーで彩られた、無名で路上の美術館も見飽きた。なにもかもどうでもよくなった。これじゃ実家にいるより最低だ。

再来週から通う高校は男子校、女が居ないなんてな。最低だ。

家に帰ろう。

俺たちの留学をサポートしてくれるところに行った。

デブで眼鏡の同級生がどうでもいいところでたらたら抜かしてる、その横であの空港で死んだ目付きをしてた女が死体みたいなツラをさらしていた。

「どうしたん?」

泣いていた。

俺は童貞で、抱き締めるなんて出来ないし、取り合えず頭を撫でてみた。それからどうしたらいいかわからずに顎を顔の上に乗せた。

ものすごくいい匂いがした。

ずっと元カレの愚痴を聞き、ホストの愚痴を聴いてあげた。泣き止んだ。

俺も少しは甘えたくなって聞いてみた。

「あとで抱きついてもいい?」

「いいよ、。」

「やっぱりいいや。」

死んでる顔の女は、学内で一番かわいかった。俺は惚れた。

二人で帰国の話をつけて、カウンセラー的な人と3人で飯を食べ、それから連絡先を交換し、バス停で握手をして別れた。

帰ってまず手の匂いを嗅いでからしこった。

その3日後、そいつは帰国した。帰国後俺が電話をすると、テレビを見ながらポテチを食ってた。俺がいろんなことを相談すると、ほとんど、へぇ、そうなんや。」とかそんな返事だけだった。帰国前に電話したときは、まだ切りたくないな、とか合ったってのに。

「何?もう切ってもいいかな。」

そいつと5分の電話を終えた2日後、俺は帰国した。

 

留学で学べたのは、メンヘラ女の面倒くささだけで、俺はそこからさらにメンヘラ女にハマるだけハマって行った。今もメンヘラ女にしかモテない。

 

ニュージーランド帰国事件 Part.1

コンプレックスに羽尾い固めにされてる。

だから苦しいだけで生活はそこそこ安定してきてる。

 

高校の頃、どうしようもなく憂鬱で何か変わるきっかけが欲しかった。

毎日メンヘラ女と話していて、「何やっとんじゃい?」って気分だったから。

俺は学校で三ヶ月のニュージーランド留学に行ってみることにした。親父を説得してお金を出してもらい、携帯は置いていくことにして、とにかく無理矢理にでも変わらなきゃ、ここから抜け出さなきゃって感じだった。

出国前日の夜、お母さんが俺に言った。

「携帯、何かあったときのために持っていっといたら?」

漫画とか暇潰しを鞄に詰めて俺はニュージーランドに旅立つことになった。

空港で同じクラスの女の子が一人、目が死んでる気がした。俺は無視した。

入国し、新生活が始まる予感にワクワクした。ホストファミリー。良さそうなおじさんとおばさん。

スーパーに寄って飲み物を買うことになった。

「ファンタでいいか?」

コーラよりましだったからファンタでいいや、と思った。

家について、ホストに自分のデモテープを渡し、部屋に行った。一人になりたかった。

一緒に飯を食うことになった。くそみたいな味だった。

「ファンタはいいか?」

ファンタを飲み干して、俺は適当な理由をつけて飯を残した。とかく不味かった。

「帰りたい。」

音楽を聴き、小説を、漫画を読んで気を反らした。

次の日は始めての学校だった。普段全く話しかけてこないクラスの女子とも話せた。

飯を食う時間になって弁当箱を開けた。

バナナ、リンゴまではまだ理解できた。

キュウイ。皮は剥かれてなくてそのまんまだ。

俺は果物を無視してサンドイッチにテンションをあげて食うことにした。なんの味もしない、ゴマのごみみたいな味がした。

昼飯時が一番空腹だった。

家に帰り、弁当をありのままの姿で返すとしかられた。ありのまますぎず、もう少し味をつけてくれ、キュウイの皮は剥いていてくれ。

晩飯はビーフストロガノフと名付けられた胃液だった。

俺は一口食べて自分の部屋へ。

「ファンタはいらないのか?」

いらねーよ!!

学校終わり、俺は町をぶらつくようになった。町ではWi-Fiが通ってる。

携帯は実家においてくるべきだった。メンヘラに連絡した、電話した。マクドを食ったり日本食料理屋のカツ丼を食ったりカレーを食ったりし始めた。

「ファンタを飲まなくていいのか?」

「ファンタはいらない。」

「なら、ココアはどうだ?」

ココアは、この家で胃を通過した唯一のものだ。そいつの正体は帰国してしばらくしてから始める筋トレの時に理解した。プロテイン。その家ではプロテインが、一番うまかった。イチゴジャムすら不味かった。

週末、ホストに黙って車に乗せられた。殺されるのか?と思ったら、近所にいるホストの親戚の家についた。

そこには日本人がいた。

「ヘイ、ギターがあるよ。弾く?」

ホストを無視して日本人とはなした。飯を食えないことを説明してもらい、次の日から自炊になった。楽勝だ。

みんなで鳥の丸焼きを食った。丸焼きだけはなんとか食えた。

次の日は買い物。カレーを買った。こいつさえ作れれば!ラーメンとかをぶちこんで帰宅する途中にバーガーキングへ。

「ほら、ファンタだ。」

「、、。」

「俺は痩せたいんだ、だから毎日ダイエットコークを2L飲んでる。」

ジョークを言ってる顔つきじゃなかった。

家について米を炊き、カレーの支度を始めた。ホストは俺にこの家のWi-Fiのパスワードを書いた紙を探し始めた。

カレーは最高だった。玉ねぎが腐りかけて溶けてたのは置いといて。さて、目玉焼きを乗せよう。

卵を焼くと、吐き気がした。腐卵臭を無視して俺はカレーを食った。ファンタと一緒に。卵を乗せなければ完璧だった。

「携帯を貸してみろ。」

実に30分、Wi-Fiのパスワードを入れ続けてる。指が太くて他のキーに当たるのだ。俺に打たせて、というと「この家のパスワードなんだから」という意味のわからない返答。

やっと登録し終わり、俺はメンヘラ女と電話し続ける毎日がまた始まった。

便所に行くと下痢だった。救いようがない家に当たってしまった。

不味い飯ならまだしも、下痢だった。ファンタかプロテインしかないのか?

学校にいくのに弁当はもう持っていってなかった。昼はマクドを食っていたがその日は女の子達を日本食料理屋に連れていった。全員カツ丼を頼んだ。

ギャル、露出したへそを眺めながら少しニュージーランドに来てよかったと思った。みんなで会話しながら飯を食う。男は俺だけだ。天国だ。

そのあとは町を案内した。

商店街、みんな服を見に行くと入っていった店の前で強烈なものを見た。

金髪のドレッドに、わけのわからない布を羽織った男と、高いスーツを着た男が太鼓を持ちながら、やけに煙の多いタバコを二人で一本を回して吸っていた。

太鼓を叩き始める男。俺は真ん前に行き、踊って金を払った。女の子達はもうどこかに消えていた。

「お前も叩くか?」

俺はその太鼓に跨がり、一心不乱に叩いた。おばさんが俺の音を聴いて踊ってくれた。

「俺たちと来る?」

「Ah...」

「時間がないんだ、またな。」

Yesって言えば多分、俺は留学先で旅行できただろう。精神の。

女の子達は姿を消していた。探してもどこにもいなかった。諦めて美術館に行き、ホットドックを食い、海を眺めた。

 

Part.2は後日。

読書日記7 石川啄木 「一握の砂、悲しき玩具」

 

一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)

一握の砂・悲しき玩具―石川啄木歌集 (新潮文庫)

 

 まぁ、これを読め。そしてわからないならもう本を読むのやめろ。

一人が、崖の落ちるギリギリ寸前で踏みとどまりながら、押されながら踏ん張りきってその間の心中を素直に書き、結局死んでしまった。

全てのどうにもできない感情が、感情として芽生える一瞬前をとらえた詩。完璧だ。

適当にはぐって、ときどき、少しずつ読んでいる。

Sunday Morning Calling

もう夕方、16時ぐらいの気分で時計を見ると12時だった。

KOOLのメンソールが切れてドミンゴバニラで我慢する。憂鬱な気分。

からだがそわそわするけど、放っておく。自分を観察してると吐きそうになって漫画を読む。今日は詩を読まないし酒も抜く。しょんべんが黄色いしうんこが詰まって最低だから。

昨日はフラフラになって家に帰り、寝て、起きたら夕方だった。夜も昼も大して変わらないが、昼夜逆転してたら1日が終わるのが早くて気分は少しマシだ。

夕方、某バンドの方と2人とアブサンを飲んだりシーシャを吸ってのんびりとした一日を過ごした。

なぞなぞをやったり、たわいもない会話をして、俺って大丈夫なんだ、って気になって救われた。

「家に二人で居ると自家中毒になるからね、外に出た方がいいよ。」

その通りだと思った。週末はその通りにしようと思った。

人生ってやつは全体を見渡すと長い。でも案外生きていけるし、死ねないときは死ねないもんなんだな、と思った。

商店街を笑いながら、話ながら歩いて俺はものすごく満ち足りた気分だった。

帰り道、なにかを、もうすこしなにかを探しふらつき歩いた。腐った梅田の路上を書こうとして何度も消して辞めた。

なにかをしなきゃならない切迫感のなか歩いていると、サックスを吹いてるやつらが居た。今日はそいつらに任せて帰ろう、そう思って俺は電車に乗った。

何となく胸のなかがスカッとしていた。地元の駅から家に帰る途中、白いカーテンみたいなヤツがこっちを見ていた。

「やっぱりだめなのか。」

そう思いながら、俺はそいつをやり過ごした。

幸せってやつは、永遠に続かないから分かりやすいんだと思う、そう思わないと、なぁ、そうだろ?

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DMT Live at Hokage

朝起きると昨日の記憶が途切れ途切れに散財して散らばっていた。散々だ。気分の悪さと吐き気のなかで起きて俺はまず死のうと思った。

昨日はそういえば、俺の詩を読んだ彼女が、首を絞めてくれた。人生は途方もなく長くて先は暗くて真っ暗で見えない。

死にたいと思っても体は立ち上がる元気がない。フラフラだった。このままどこかへ消えてしまいたかった。そのまま昏睡した。

騒音の苦情に近所のおばはんが来たのかと思ったらマイキーだった。まただ、まただ

どうして俺を一人にしてくれない?

狂いそうなときに話す疲れる。早くどこかに消えてほしかった。でも一人でいても最低だった。

今日はDMTのライヴだ、と思いだし、俺とマイキーはアメ村に向かった。俺たちが信じてきたアメ村はなくなっていた。ただアメ村があるだけ。

俺はデパスを2錠追加し、ろれつがときどきおかしくなりながらLWTを見た。

素晴らしかった、下がってた気分もましになった。泣きそうになった。

暗いんじゃない、救いの音。優しい音。KnelltもKill My Bleeding SmileもLow Watt Gurglerも、どれも、救いの音、という点ではかわりないし、どれも美しくも脆い、最高の音楽だった。

DMTはこのblogに100回くらい出てきてると思う、、。Dance Missing Tiltから一部のメンバーと名前を変えたバンド。DMT。

方向性が変わっていると聞いて、不安だったが、なんのことはない、最高だった。

You Tubeの動画を見たときは、?って感じだった。ドラムが入った編成を見たことがなかったからだ。期待と不安のなかで見たが、すごく楽しかった。

メンバーのかたとお話ししたが、まだまだ変わっていくとのこと。

悪い方には絶対に変わらないだろう。

苦しみの具現みたいな音楽をしていたdmtが、その先の景色、でもそこにまだ到達していない、そんな景色、俺とダブった。

 

俺はライヴが終わり、デパスを追加してから外に出て、風俗に行った。女の子にしゃぶってもらい、甘えて、頭を撫でてもらった。体が柔らかった。3回ぐらい萎えて、やっと出た。

「お兄さんはたぶん、優しすぎるんだと思う。」

知らない女の胸のなかで、柔らかさの中で、終電を逃したことと、どうしようもない人生について悔やんだ。

そのあと薬局でブロンを買い、いやちょっと待て、お前、落ち着け。そう思った。こんなもん捨てちまえ!俺は家系ラーメンを食った。涙が出るほどうまかった。

ツイッターを見るとファープレインってバーで友達が働いているらしかったから行くことにした。どうせやることもない。

俺はウイスキーをストレートで3杯流し込んで、少しの間いろんな人と話した。

「君にはどうすることもできないから諦めなさい。あなたは頑張りすぎ。」

「お前は悩みを自分で作ってるだけ。」

「お前、ポン中に見えるぞ。」

俺にはわからない。何が正しいのか。少なくとも最後だけは正しくないが。

そのあと混沌で飲んだ。

みんな苦しんでる。この世界はなんにも変わらない。叫ぶことしかできない俺を、優しく包み込んでくれ。もしかしたらそいつは死なのかも、もしかしたらそいつはさっきクンニしたマンコなのかも。

 

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Under me

部屋中に散らばった狂気、読んでもらえない日記、狂ったときの優しい言葉、俺はこの中の何処にも居ない。

昨日はデパスを5錠、マイスリーを3錠放り込んで昏睡した。

彼女は俺の首を絞めた。

「殺してほしいなら私が殺してあげる。」

「どうして、死ななきゃならないんだ?」

どうして俺は死ななきゃならないんだ?神様、あんたに聞きたいよ。

イカれそうだ。

なんにも書けない。なんにもキメたくない。なんにもしたくない。

この悩みは誰の悩みだったのか忘れてしまった。

長く持ちすぎた他人の荷物、俺の荷物がふくれあがって破裂する。

気が狂ったやつらがマシンガンで街を一掃するとき、俺はたぶん何処にも居ない。

深い、深い、穴を掘って、8年間ぐらいそこで寝て過ごしたい。

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2017.7.18

本質の断片を表す言葉を耳にしたときは、どんなストーンよりも飛べる。

トーンするのはつまり、言葉を理解するためだ。

言語そのものは、最もプリミティブな幻覚剤、DMT(松果体)によって作られている。

俺は求める、本質を。生きている全ての物には影がある。

本質は無で、無は本質だ。全ては形を持たないが故に形成されている。

この世界はDADAの4文字によって構成されている。

意味は存在しないと言う意味が存在している先を越えて意味が存在しない。何故なら意味が存在することによって意味が存在できないからだ。

禅とは過程を表す、最も論理的に悟りを開くための唯一の手段。

哲学のように一方向から物事を眺めるのでなく、あらゆる全ての位置から全てを見る唯一の手段。

脳が錯覚を引き起こす。それを破壊するために俺たちはストーンする。

メルトダウンと共に後付けの意味は消え失せ、本質だけが残る。

俺はそれを眺める。ただ、眺めるだけで決して触れない。

でも無意味に耐えられなくなり、意味をでっち上げることになるだろう。また壊せばいいだけの話だ。シヴァは自由だ。シヴァは常に混沌と結婚しているから。

概念は不自然だ。また、理解を突き抜ける道の途中を通るために概念がある。概念を必要としないために概念を作り出す。

ピグミーの語感、犬の鳴き声、太鼓の響き、クーラーの室外機。

DADAは何も意味しないことを意味したがる。

厳密に言うならば、情報処理する脳がDADAを無意識的に否定してしまうからだ。 DADA自体に意味はない。雨が降り、川になり、海にたどり着き、水蒸気になり、また雨になるようにDADAが何も意味しないと言うのは自然であるからこそ受け入れるのが難しい。脳みその限界、言語情報化を強制されている脳の限界。

トーンするために神を信じ、愛を信じ、祈る。全ての人間は禅の境地に在り、禅とはこの世における地獄の具現化だからだ。

それは生きている証拠でもある。

死にかけている人間は禅から程遠い。生を望むと言う本能に対してのみ自己の行動を投影させるからだ。

禅から逃避するために人々苦しみ、悲しむ。ストーンにおけるバッドトリップでさえも、禅よりは苦しくない。痒みが一番の苦しみなのだ。人間は、人間の脳は、全てを理論化したくて仕方ないのだ。納得の方法がそれ以外に無いのだ。

理解、意味を放棄せよ。沈黙が全てを知っているが、風吹くときに音を鳴らす。

抗うな、ただ在るが形を受け入れよ。失明したサルトルのように。

否定こそも純粋な肯定になり得る。女の化粧が良い例だ。

LSDは無ほどはキマらない。

全てを内包する本質の周りをうろついているのが言葉だ。

存在、と言うもの自体が消え失せたときに俺はここに存在しているだろう。

シヴァ、シヴァ、シヴァ。

本質も存在も無い。神も愛も等しくない。

神を作ったのはとても自然なことだし、人間のあるべき姿なのだろう。

愛も同じく、感じるものと言うよりは信じるものだ。唯物論的に脳内物質の伝達により分泌されるのが愛であったとしてもだ、自然な反応だ。魂はその体を選んだのだから。

納得するためにこうやって言葉を構築していくが、やがて融解するだろう。

芸術は本質と言う理論的な、言葉的な無の断片であるからこそ抽象的なのだし、本質に触れるならば木屑のように芸術が生まれ、その芸術は本質を孕んでいる。意味しない、と言う美を。

肥大化し、ヒートアップした脳みそを沈めるものは、決して真実であってはならないからこそ、愛や神に人は依存する。

芸術は真実だ。真実はいつも苦しみの中にある。何故なら、この生自体が意味を持たないという本質に基づいて在るのだから。

何度も繰り返すように意味を持たないことに人は耐えられないほど苦しむように出来ている。だから芸術は生きている意味には決して成り得ない。

無はすべての答えだが、それは理解できない答えだ。

過程を言葉で埋めていき、ようやく理解できる答えだ。数学的だ。過程は不必要だ。納得したときには消えている、だが必要なのだ、壊すために形式化するのだ。

殺戮も、生殖も、矛盾も、受け入れるのが無だ。

思考しないようにするために思考することで思考しなくなる。無だ。

無は無意味を意味している。つまり無は無意味すら意味しないがゆえに意味という概念を孕まない。

 

そして俺たちは叫びたくなるはずだ。

「DADAは何かを意味したい。」

ニヒリズムを否定せずにニヒリズム自体が実存になるのが禅だ。

抗うことで抗わない、また、抗わないことは抗っている。

ほら、ゆっくりと吸い込み、吐き出せ。

リラックスしろ、全ては固執なんだ。

何も苦しむことはない、そもそもお前が苦しみを作り出しているし、苦しむことで苦しんでいない。

それでも俺は、生きている。

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読書日記6 ボードレール「悪の華」

 

悪の華 (新潮文庫)

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 どうか、この詩の意味を理解できないまま死んでいってくれ。

ボードレールがわかるようになった。

ボードレールがわかるってことは、最低だってことが。

ボードレールは天才だ。