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グレングールド

グレングールド。CDジャケットはちょくちょく見かけるし、気にはなっていたが、以前はクラシックの指揮、或いは演者による違いなんてものは全く分からなかったので、敢えて調べなかった。

音楽の始まりを考えていくと絶対的に"神に対する祈り"で始まる。どこの国の民族音楽も起源は、神に対して捧げるものだ。バッハが現れてもそれは変わらなかった。キリスト音楽。

近代化に際し、音楽は段々フラストレーションの昇華になってくる。

作品の伝えたい事を演者が独自解釈し、別物に変える。俺はバッハのミサ曲ロ短調が好きなのだが、全員、タメやテンポが微妙に違う。

Diskunionで視聴しまくってると、同じ曲なのに指揮によって全く違う曲に聞こえるのに気づいた。Michel Corbozを聞いたときに鳥肌が立った。

ミサの短調と言うだけあってどの曲も暗いのだが、彼の演奏は跳ねていた。

グレングールドはある意味その点においては、バッハのメッセージを最も尊重しているピアニストなんだと思う。

彼はライヴの高揚感を嫌った。曲に対する姿勢が1回1回変わるのが許せなかったそうだ。自己投資を避けたんだと思う。曲の中に入り込んでるみたいな演奏。

彼の演奏はどれも同じに聞こえる。つまり、すべての曲に対して同じポテンシャルを保ち続けてる。クラシックでここまで明確に、聞いた瞬間に誰かわかるような演者は見たことがない。

彼は摂食障害だったらしい。苦しみの果てに美しいものを産み出す。芸術は病気だ。

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