腐った朝日

時計仕掛けのオレンジを見てたら9時30分になった。

昨日は徹夜だ。メンヘラがどうだののクソみたいなことをブログに書いてたらやたらとしきりに猫が鳴いてる。

イライラしてきて俺は映画を見ることにした。餌をやったら黙った。

キューブリックとか言う天才のお陰で俺の朝は最高に気分がよかった。外は晴れてて申し分ない。パーカー1枚羽織ればいい、春はすぐそこに来てる。

猫は寝ているし静かでのどかな朝だ。今日はなにしよう、って前向きに考えられる気分だ。夜はどうしようもなく憂鬱だし、彼女は実家に帰っててくたびれる。俺は待ってた、この朝を。昨日の消耗した気分も一気に朝と晴れた。

俺は何を食いたいのか、まず考えた。おにぎりが食いたいと思った。昨日作った抜群の出来の唐揚げと一緒に。

夜は難波でラーメンを食おう、DVDをもっと買おう。今まで映画をあまり見てこなかったから。

俺は外に出た。自転車に乗って、本当に清々しい朝はいつぶりだろうって感じだ。俺は今日の朝を愛していたし、彼女を愛しているし、ほんのすこしだけ自分を好きになってやってもいいのかもしれない、なんてほんの少しだけ思った。

コンビニについた。シャケ、ゆで卵入り、オムライスのおにぎりを買うことにした。シャケはエビマヨより10円高い。でもこの気分のいい朝は味付海苔なんかじゃなくて、ピシッといきたい。

レジは俺の前に二人、おっさんが一人で対応してる。

俺は並んだ。隣を見た。げんなりした。全て、この久しぶりに感じた気分のいい朝が崩壊していく音が聞こえた。

Shit!!クソが!!若作りした女と腐ったデブが二人で商品の陳列をしてる。笑いながら、クソ下らねえ会話の応酬。

俺はコンビニの店員をしてたからわかるんだが、いや、誰だってわかるだろう。俺の後ろにまた並ぶ。

アホはまだ話続けてる。

買い終わって外に出た帰り道、俺はもう何も食いたくなくなっていた。

ドラッグストアの前、咳止めシロップを買おうと思った。財布には10円玉と50円玉があるだけだった。

 


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