Miles Davis
マイルスデイヴィスって人の作る音楽が死ぬほど好きだ。
枯葉の入ったSomethin' ElseだとかKind of Blueには興味がない。ジャズの帝王だとか言われてるが、俺が好きなのはBitches Brewからアガパンまでのエレクトリックマイルスだ。
後期マイルスの聞き方がよくわからない、と言う話はよく聞く。黒人のプログレだと思って聞くとものすごく聞きやすい。もしくはファンク。
おすすめアルバムはLive Evilだ。このアルバムは酷評され過ぎてるが、部屋で薄く流しながら本を読むのにちょうどイイ。マイルスでは他のアルバムにあまりない、ブラジルのエルメートパスコアールの起用で少しブラジルのファンクっぽくなっててめちゃくちゃいい。
エレクトリックマイルスの最高傑作は何か?と聞かれたらAghartaとPangeaだと思う。Bitches Brewはまぁ、イイんだけど完璧ではない。アガパンは、圧倒的すぎる。流し聞きをしていてもヤバいと感じる。何が、どう、ヤバイ、とかじゃなくてとにかく聞いてほしい。音楽の一つの到達点だ。
ただ、サックスがめちゃくちゃ下手くそでそれが気になって仕方ないんだけど。フリージャズ、フュージョン、ファンクの融合と、最終的な到達地点だと思う。フリージャズはいわば混沌なんだが、その混沌を混沌とさせたまま完璧に秩序化出来たのはマイルスだけだ。
エレクトリックマイルスをファンクとして受け止めれない、って人は、On the Cornerを聞くべきだと思う。インド音楽との融合でとか、レビューブログでよく書かれてるがそんなことはあんまり気にならない。めちゃくちゃかっこいいファンクをしてる。
エレクトリックマイルスはそんなに好きじゃないし、ジャズ自体が好きじゃないし、そもそもどんな音楽も大体環境音楽として聞いてるようなお前のblogが嫌いだって人にはSorcererとNefertitiをお勧めする。
エレクトリックになる前のアルバムなのだが、フリージャズを少しだけ取り入れ始めてるジャズアルバムなんだけど、マイルスの初期のアルバムに見られる渋さ的な、なんかイメージしてる部分をいい感じでぶち壊してるアルバムだ。一緒にセッションしてるメンバーの作曲曲が多いからだと思う。ウェインショーダーのサックスがクソはまってて最高だ。
どうしても俺、ジャズのマイルスが好きやねん、でも、調べるのダルいし、有名なのは聞きあきたって人はCookin'とRelaxin'を聞くのをお勧めする。マラソンセッションがどうたら言われてるが、そんなもんどうでもいい。かっこいい。
とにかくマイルスは、喫茶店で流れるようなジャズよりも明らかにいい曲書いてて、洗練されてて、曲もいい。だからこそ、家具みたいに部屋に寄り添う音楽としても聞きやすい。ファンクアルバムは聞きながら踊れる上に、本を読むのに邪魔にならない。
おすすめアルバム
---jazz miles
ESP
SORCERER
NEFERTITI
---electric miles
BITCHES BREW
LIVE EVIL
MILES AT FILLMORE
ON THE CORNER
AGHARTA
PANGEA